MCバトル界で名を上げ、現在は音源でも立場を確立しつつあるRAWAXXX(ローワックス)(前名義はMOL53(モエルゴミ))。
煙たいラップが武器の彼は、抜群のビートアプローチとリリシズムでリスナーを魅了します。現在は「ラップは呼吸と同じ」と語るほどのスキルを身につけ、音源界を席巻しています。
そんな彼のおすすめの音源を4つ、時系列で厳選して紹介します!
ではいきましょう!
おすすめ音源① Next Episode
彼のヒット曲の中で最も古く、最も尖った曲。
2012年にリリース、名義はMOL53です。
とにかくパンチが強い。
声も、リリックも、全てが力強く若気をビンビンと感じます。
サンプリング元はNineの『Make or Take』。
曲の雰囲気と非常にマッチしていていい味を出しています。
「畜生と根性のB-Boy スタンス
Get cashより一本のライブとチャンス」
現代にはあまりいないようなキャラでありながら、そのメンタリティをバチバチにぶつけています。痛快で聴いていて気持ちが良い。現代のhiphopシーンに対する不満をぶちまける歌詞に注目です。
////////////////////////// // // //////////////////////////おすすめ音源② KAKATO
MOL53としてさらに頭角を表した時代の名曲。
2015年にリリース。打って変わって内省的な曲です。引き込まれます。
以前より角が取れ、落ち着いたラップで聴かせるようなスタンスに変化しています。
彼の曲はどちらかというと、変幻自在の音楽性でノるよりも、ひたすら気持ち良い一定のリズムで歌詞を紡ぐ、という風に言えると思います。
そのため、リリックへのこだわりは尋常ではありません。
「見慣れた景色と耳障り
生き急がず まず足元確認
あくびを殺し 真剣な目つき
で向かう次の場所 蛙の旅」
ラッシュせず、虎視眈々とチャンスを伺う静かな獣のようなリリック。
彼のラップはあまりにも聴きごこちが良いため歌詞を見過ごしがちですが、しっかりと聞くとさらに彼の良さを感じることができますね。
おすすめ音源③ Self Control feat. AKATSUKI & TYK(ODJ)
トラックメイカーの呼煙魔さんが作った和風なトラックがとにかく異質。
そこに乗る渋い3人のラップが至高の一曲です。2016年にリリース。
どこか不気味な笛の音色がメインの古代日本を彷彿させるトラックがまず最高。
そして何より秀逸なのが3人のラップ。
特にHOOKが異常なカッコ良さです。
「誠の心を周りに説く
善悪判別 人折りを問う
時代に合わせるつもりはない
街の呼吸 歪みの世界」
渋すぎて昇天します。
おすすめ音源④ Back in the Days – 12
トラックはまたしても呼煙魔。
今回は勇猛で力強い、ドラマチックなトラックです。
2020年にリリース。
「ようやく分かる 孤独との距離感
初めに思った ラップは俺の一生になる」
リリックでは順番に過去を振り返っていき、その全てが自分の糧となっているとでも言うような、長く何かを続けている者にしかわからない説得力を纏っています。
「誰しもがあるだろ 終わりたくない夜
BPM刻む心臓 I gotta flow」
紡ぐ歌詞全てが重く、響いてくるのがこの名曲です。
一度でも聴いていただきたいです。
RAWAXXX(前名義:mol53)さんの名曲を4つ、紹介しました。
MCバトル上がりとは信じられないほどのリリシズム・ビートアプローチスキルをもった彼の音源は、人生で一回は聴いて損はないと思います。ぜひ!!!
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