「2020年の日本語ラップのヒット曲が知りたい!!」
なら、この記事をご覧ください。
2020年のベスト音源4選を3シリーズに分けてお送りします。
年末の総決算、合計12曲を歌詞交えて紹介します!!!!
今回は最終回の第3弾、いきましょう!!
Lycoris Sprengeri -紫狐の剃刀- / 唾奇 feat. VIGORMAN & TOCCHI
本ブログでも何度も紹介している日本最高峰ラッパー、唾奇と
604のTOCCHI、人気爆発中・変態紳士クラブからVIGORMANを迎えた名曲。
メロディアスなTOCCHI・VIGORMANと、安定したラップの唾奇のバランスが最高です。
まずはなんといってもトラックが異常ですね。
軽快にドラムの音が響き、3人のメロディアスなラップを邪魔せずとも心地よい。
CraftBeatzさん、神業です。
こんなにキャッチーなのに、リリックに目を向けてみても至高。
「窮屈な靴を履いて 息苦しく生きるうちに
染み付いた悪い癖は カビのように落ちにくい
時を巻いて戻す術は無し
無関心で居続ければいいってことが大人だ」
「俺は目を閉じて歩けるほど器用に生きれない」
自分の中の本音に従って生きよう。
迷うなら、自分の好きな方を選ぼう。
そう勇気づけられるようなリリックです。唾奇さん、大好き。
The End Of The Days / Gotch feat. 唾奇
またしても唾奇さんの登場です。
あのアジカン(ASIAN KANG-FU GENERATION)のボーカル・Gotchさんとのまさかのコラボ。
心をカラッと晴れた気分にさせてくれる最高の曲です。
1996年結成の伝説的4人組ロックバンド、アジカンのボーカル・Gotchさん。
若者を常に勇気づける歌詞で日本だけでなく世界を巻き込んだ人気を誇っています。
そんなアーティストとの共演となった唾奇。
やはり彼のラップは異次元ですね…。
誰のどんな曲にでも合うのに、しっかりと個は失わない。
「ずぶぬれだ アンブレラはないよ
訳もわからず歩いて
たった今たどり着いた狭い部屋
何もかもある だが貧しい
眩しい朝がきた
希望の朝と名付けた誰かとは裏腹なままkeepする響き」
哀しい情景を軽快に、なんともなく歌う「唾奇節」が炸裂してますね、
ぜひ聴いてみて下さい…!!
Justice / RYKEY feat. 仏師
2020年、アメリカで顕在化した黒人差別について歌った曲。
「Black Lives Matter」などと謳われ、世界的なムーブメントとなりました。
その最中にリリースされた、世に投げかける名曲です。
もちろん音楽としても非常に完成度が高いのですが、歌詞に注目していただきたい。
「マーチンルーサーキング 撃たれた
死んでも生きてく意思なら
国をまた超え 時をまた超え
愛を超え Never Die Never Die」
「消された 食われた 壊れた この世の中
愛があるのか ないのか んー、それから
無駄な命が 一体何処にあるのか」
「色や性別 人種が違う それがどうした
真っ只中 真っ逆さまに落ちるアメリカ
あの人は言った 私には夢があるとか」
「誰かの悲しみが また誰かの憎しみを生み
生まれた憎しみが また悲しみを生む」
「結局は権力 力が欲しいのさ」
マーチンルーサーキングをリスペクトし、差別に疑問を投げかけるRYKEYと仏師。
世界中の人間が聴いて欲しいこの歌詞。
なぜもっと注目を集めないのか、マジで不思議です。
One Mic / ZORN feat. KREVA
共に押印主義なふたり、日本最高のリリシスト・ZORNと王様・KREVAの衝撃コラボ。
音楽に命を懸ける2人にしか吐けないリリックは一聴の価値有り。
「VIPルームで冷えたシャンパン より
RECブースでイケたワンバース」
「目指す上の上の上の上
この手で切り開く運命を ベートーヴェン
勉強家じゃなきゃ ゲームオーバー
ペン買いに走りな文房具店」
…マジで惚れます。
文だとわかりにくいのですが、
聴いてみると2人がどれだけ韻をつなぎながら文章としても成り立たせているかがわかります。
この至難の技を2人でパスし合うなんて、いやこれは最高の音楽ですよ。
さいごに
2020年の最高の音源、12選。
この3弾目で最後となってしまいました。
なるべく初心者向けに、ヤバさがわかりやすい曲をチョイスしたつもりです。
いやーーー、2020年も最高な曲ばかりでしたね。
コロナ禍で家に篭りがちな私たちに、こんなにもいい曲を届けてくれた
アーティストの皆さん、そして日本語hiphopシーンにビッグリスペクト!!!
2021年もたくさん聴くぞーーーーーー!!!!!
では、また!!!
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