「がむしゃらに生きるだけではダメだ!!!!!!」
どうも。HKです。
今回はこんなテーマで本を紹介します。
タイトルは『孫子 世界最高の人生戦略書』。
現代の競争社会で「勝ち続ける」方法を学べるベストセラーです。
こんな本です
今から2500年以上前に孫武という兵法家が書いた兵法書。
兵法書というのは、戦争でいかにして勝つか、その民族の知恵をまとめたものです。
『孫子』はソフトバンクの孫社長やマイクロソフトの創業者ビルゲイツにも
読み継がれてきた、世界で最も有名な兵法書の一つです。
本書は、その『孫子』からキーワードを67つ取り上げ、
事例を紹介しながら著者なりの解説をつけたものとなっています。
この記事では、その中でもぼくの印象に残った3つのキーワードを取り上げ、
詳しく解釈と事例を紹介していきます。
本の概要
タイトル:孫子 世界最高の人生戦略書
著者:守屋 洋
出版社:SB Creative
出版:2018年2月
ページ数:217
読了目安:3時間
勝てない相手は選ぶな
『彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず』
解釈:敵と自分を知り、勝てる相手とだけ戦え。
この言葉は孫子でも最も有名なものの一つでしょう。
しかし、よく誤解されるのが
『しっかり準備すれば、どんな相手だって怖くない!!!』
という解釈。
どんだけ準備しても、自分より強い相手には負けるでしょうよ。当たり前です。
そうではなくて、
『自己分析・相手分析をした上で、勝てる相手にだけ戦えば、100%勝てる』
というのが、本当に孫子が伝えたいことです。
つまりここでの『彼を知る』は、ただ相手を知るのではなく、
『勝てない相手を知ること』だと捉えることができます。
自分の実力を知る→勝てる相手とだけ戦う→その間に戦力をつける→勝てる相手の幅を広げる→自分の実力を知る→、、、、、
これで「百戦殆うからずループ」の完成です。
例えば日々の仕事でも(チャレンジは大事ですが)、
まずは自分のこなせることをしっかりとこなすこと。
そして、空いている時間で実力をコツコツとつけること。
「できる!」と思ったら新しいことにチャレンジし、新たな業務をできるようになること。
その繰り返しが、勝ち続けるための近道だと、『孫子』は伝えています。
ただただがむしゃらに上昇志向だけ持っていてはダメ。効率が悪い。
他人と違うことをやれ
『攻めて必ず取るは、その守らざる所を攻むるばなり』
解釈:勝つには、敵の手薄な所を攻撃せよ。
こちらも有名なフレーズ。
戦争に勝つには、守りが手薄な所を攻めよ。そりゃそうですね。
こちらは現在の就職・転職活動を例に出します。
AIの登場やビジネスモデルの急激な変化で、
今の大企業・人気企業は、5年後に残っているかは全くわかりません。
コロナの影響で、その傾向はもっと加速しました。
そんな中、「人気・大きいから安泰」なんて言葉に惹かれて、他人に右ならえし
同じような大企業・人気企業に入れば、環境の変化やライバルとの競争で消耗し、
勝ち続けることが難しくなる可能性が高くなります。
しかし、
守りが手薄な所=これから伸びそうな中小企業に入ってみるのも一つの手かも知れない。ということ。
将来化けそうなところに入る。中小企業なんて上等。
人数が少ないから抜擢される可能性も高まり、
結果的に活躍できるチャンスは広がるかも知れません。
勝ち続けるには、あえて人と違う選択をしてみるのもアリかも??
そう『孫子』は伝えています。
作戦に迷いは禁物である
『兵を知る者は、動いて迷わず、挙げて窮せず』
解釈:自信のある作戦で戦え。
ただただ自分を過信し、突っ走れ。
そんなことを伝えたいのではありません。
冷静に、徹底して自己分析・相手分析・環境分析をした上で作戦を決め、それに自信を持て。
過信ではない。確信を持て。
そう伝えています。
ただし、これには「徹底した準備」が必要不可欠です。
行動に移るときには、自分の置かれている立場や環境を完璧に理解し、
自信を持ってからしなければいけません。
例えば相撲では、自分の得意な『型』というものが存在します。
この体勢に持ち込めば有利に戦いを進められる。
逆に、相手の得意に嵌れば格下にでも不利になるかも。
このように、相手と自分の状況・作戦を十分に精査した上で、
『よし、これで行こう』と自信を持って決めるのがベストだと、伝えています。
書評
一般論を覆されました。
今までなあなあで人生を送ってきた僕にとっては正直、
耳の痛くなるようなことばかりでした。
「とりあえずこれやってみよーっと」
「人と同じでいいや」
「こんなもんでなんとかなるっしょ」
こんな誰でも当たり前に持つ意識が、実は自分の首を締めていたのです。
例えば、インターンでの電話営業でのこと。
僕は適当なので、先輩が用意してくれた原稿(大体これ読めば平気!みたいな)を
ただただ、どんな相手にも同じことを繰り返すだけのダメセールスパーソンになっていました。
しかし、相手も何百件とそんな営業は受けてきているので、反応してくれるわけがありません。
そこで、『人と違うことをやれ』を実践してみました。
『人と違うこと』とは、相手にとっても聴き馴染みがない営業トークをすること。
そうすると、相手も『え?』となり、守りが薄くなっているところを攻撃することができるのです。
このようにして、相手に営業の話を聞いてもらえる確率はグッと上がりました。
当たり前に、がむしゃらに、適当にやってきたことを見直す。
まずは自分と相手と環境を分析する。
そのようにすれば、百戦殆うからず。
『孫子』はそう教えてくれました。
こんなタメになるキーワードが67つも紹介されている本書、
是非買って、自分を疑ってみてください。
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