言わずと知れた日本語ラップの大御所PUNPEE(パンピー)さん。
遊び心満点でお茶目な彼は、正式に音源化されていない(サブスクなどに上がっていない)ユニークな曲を多数制作しています。
稀代のトラックメイカー・ラッパーとして名を馳せる彼の、サブスクでは聴けない一面を知ってみてはいかがでしょうか!?
PUNPEEさんの紹介記事はこちらから!!
おすすめ曲① / Pe Beat jack on “Be”
2015年のりんご音楽祭に参加した時に、そのイベントだけのために作ったビートジャック曲。
歌詞にもあるように、「イベント用のフリースタイルさえも精を出しちゃう」のがPUNPEEという男。hiphopへの並々ならぬ愛が伝わってきます。
Common(コモン)の『Be(Intro)』という曲のビートをジャックし、リリックを乗せています。
ほんわかしていて、勝手に体が動いてしまうようなメロディーが最高ですね。
さて、この『Pe』という曲。
たかだかイベント用の曲ですが、ワクワクしてしまう『PUNPEE節』が相変わらず炸裂しています。
「いかんせん 新幹線に乗りたいとか言っちゃう
身勝手な弟は置いといて
ヤバイ友達と先に来たぜ」
PUNPEEさんの実の弟、5lackさん。
2015年のりんご音楽祭には5lackさんも招待されていました。
そんな、新幹線に乗りたいと言っていた5lackさんを無視してGAPPERさんとかと一緒に先に長野に行ったのでしょうか。なんか兄弟っぽくて温かいですね。笑
「今回もsleeperがぐいぐい来るから
MOLE HALL 後夜祭さ」
sleeperは、りんご音楽祭を主催している『DJ Sleeper』さんのこと。
MOLE HOLEは、りんご音楽祭の前夜祭、中夜祭、後夜祭が行われる場所。
「盛り上げにきちゃったよ〜〜〜」みたいな緩い雰囲気でここまで盛り上げちゃうからかっこいいんですよね。笑
弟の5lackさんとフィーチャリングした楽曲の紹介記事はこちら。2020年、僕が最も良く聴いた曲です。
おすすめ曲② / お隣さんより凡人 MIXver.
2008年のSEEDAとDJ ISSOコンピレーションアルバム『Concrete Green』に収録された、『お隣さんより凡人』という曲のMIXバージョンです。
『お隣さんより凡人』原曲↓
『お隣さんより凡人』MIXバージョン↓
こちらも先程の『Pe』と同じくビーチジャックという形になっています。
今回のビートジャック元は、一曲目がSquare Oneさんの『State of the Art』、二曲目がSTUTSさんの『Renaissance』。
『お隣さんより凡人 MIXバージョン』では、前半はState of the Artのシリアスな雰囲気でPUNPEEさんが淡々とラップを乗せ、後半はRenaissanceビートでコミカルさを演出しています。
ビートの受け幅が広すぎるからこそこんな芸当ができるんでしょうね…すごい。
さて、この『お隣さんより凡人』は、PUNPEEという『一般人』を表すその名前の通り、自分を飾り立てずありのままを歌っている名曲です。
「僕PUNPEE ナチュラル凡人
実家住まい 暮らす板橋
気晴らしにHIPHOP活動
片手間 夢遊病でIt’s like that yo」
1バース目からこの曲のスタンスが伝わってきますね。
実家に住んで(現在は違いますが)、片手間にヒップホップ活動している、どこにでもいるような青年ですと。
「パラサイトでも元気なパラサイト
オタクでもかっこいいオタクだ
また逃げ場 探し回るあの虫
俺つまり すねかじり虫
両親への借金返済も
気が変わったからちょっとタンマ
年金入金 Payする日も
気が変わったからちょっとタンマ」
ここ、圧巻です。
確かに一般人で脛かじり虫でオタクでも、かっこいい方のヤツだ。
でも「ちょっとタンマ」を多用する、どうしようもない息子ですと。
等身大ってこのことでしょう。
「カエルの子はカエルなら
他の奴より遠くへ飛びたいなのだ」
最後に、どうせなら高く飛んでやろうと、緩やかに意思を宣言して締めくくります。
天晴れ。。
今となっては超有名なPUNPEEさんですが、未発表の楽曲でもこんな素晴らしいものがあります。ぜひ気に入ったら聴いてみてください〜!!
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