「2020年のヒット曲が知りたい!」
「日本語ラップに詳しくなりたい!」
そんな人はこの記事をご覧ください。
2020年のベスト音源4選を3シリーズに分けてお送りします。
今回は第2回目です!
年末の総決算、合計12曲を歌詞交えて紹介します!!!!
では第2弾、いきましょう!!
第1・3弾はこちらから↓
Wonder Wall / PUNPEE feat. 5lack
日本語チルラップの元祖・PUNPEEと、その実の弟で超実力派の5lackのコラボ。
そんな曲のテーマは、もちろん『兄弟愛』。
母のピアノが心地よいメロディーを奏で、曲が始まります。
毎回毎回言っていますが、ヤバい曲ってもうイントロから違うんですよね…
まずはいつも通りウィットに富んだリリックとキャッチーなメロディーでPUNPEE節が炸裂。
「たまたま同じの穴兄弟です
成り行き任せこの血統書 冗談じゃない
東京”端くれ” 違うよ!最先”端”で」
ほんの一部分ですが、少しリリックの紹介を。
兄弟だから、穴兄弟。
たまたま同じ=玉々同じ、男についているあの玉のことですね。
たまたま、同じ玉々のついた父さんの穴兄弟に。
意味を通しながら、下品に兄弟を歌う。
簡単に見えて、超離れ業です、これ。
また、彼らの実家は東京都板橋区。
割と田舎で、23区の「端くれ」ですね。
でも違う、俺らは「はしっこ」ではなく、時代の最先「端」なのさ!と。
いやーーー、この言葉遊びにはマジで惚れ惚れ。
もちろん5lackさんのバースも最高なのですが、誌面の関係で解説はここまで。
いつかこの曲だけを解説した記事書きます!!!!!!
試聴はこちらから。ページ飛ばずに再生できます!↓
Angela / ANARCHY & BADSAIKUSH feat. 舐達麻
トラックはいつものGREEN ASSASSIN DOLLARさん。
ゆったりと哀愁ただよい、身を貫くような高音とドラムの音がひたすらに気持ち良い。
毎度毎度、最高です、ごちそうさまです。
「今、生きれていることに感謝。
さあ、音楽に本腰を入れよう、本気でhiphopを作りにいこう。」
そんな感謝と意思をひしひしと感じるリリックが至高です。
「捌かれず砕いた 数々の大麻
燃やした分 人より高く羽ばたいた
アスファルト 落とすローチ
当たり前に感謝」
「俺は描く歌詞 Jointが吸いたい
捌かれず砕いた
数々のガンジャの話は煙に巻いた」
大麻の売人としても金を稼いできた舐達麻。
その話は「煙に巻いた」と曲でも語るBADSAIKUSH。
そんなメッセージでこんなかっこいい曲で聞かされたら、
さらにhiphopへと邁進する舐達麻さんに感謝の意しか出てきません。
Utopia. / Gerardparman feat. NF. Zessho
ここでマイナーな超おすすめ曲を。
新星トラックメイカーのGerardparman(ジェラルドパーマン)のどこか異世界漂うテンポとメロディーがクセになるトラックに、NF Zessho(エヌエフ ゼショー)が軽快なラップを乗せます。
まずはなんと言ってもGerardparmanのトラック。
聴けばわかりますが、もう一瞬で体が揺れる。
こんな軽快に、かつ哀愁も感じさせるって、可能なんですね。びっくりした。
NF Zesshoのメリハリの効いたラップがトラックにぴったりとハマります。
「麻薬取締法がない世界で遊びたいね
名付けるとしたらUtopia
暴力も盗みもない理想のState」
最初はこんな軽快な曲で割とえぐい歌詞を歌ってて、そこもクセになってしまいました。笑
再生回数が伸びないのが一生不思議な曲、堂々のNO.1です。
ちょっとニッチなこの曲は知っておいて損はないでしょう。
洗脳 / Awich feat. DOGMA & 鎮座DOPENESS
とにかく「強烈」の一言。
女帝・Awichと渋さが光るDOGMA、天才鎮座DOPENESSの最強の3人の最強の曲。
表面的な歌詞を見ても、
「いけないいけない あの子の末路
イかないイかない 不感のマグロ」
「にっちもさっちも行かなくなりゃ
どかーんと一発 ぶちこむ核爆弾」
いや、こりゃ強烈。
トラックの不思議な感じと相まって、シリアスな雰囲気を醸し出しています。
そしてこの曲の極め付けはAwichのこのリリック。
「セックス スポーツ スクリーン
目が眩む愚民 操るルーティーン」
「セックス・スポーツ・スクリーン」は戦後GHQが日本を支配するための3S政策といわれたもの。
それによる支配に対する日本国民を「愚民」と切り捨てます。
この他にも、資本主義やグローバル化への警鐘を鳴らすような示唆に富んだリリックを
ひたすらに展開するこの曲。
表面上のインパクトもさることながら、小説を読んだかのようなボリュームで私たちに語りかけます。
さいごに
いかがだったでしょうか。
2020年はコロナショックで世の中の見直しが行われたことで、『洗脳』のような世界に語りかけるようなの曲が多く生まれた年です。
ぜひ聴いてみてください。
第1・3弾はこちらから。↓
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