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【読書の宴】仕事の基礎力を身につける-『たった5つの仕事力』

書評
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仕事で成長する人が持っている「5つの仕事力」。

それをマンガでわかりやすく、1時間で学べてしまう良書です。

10万部を超えるベストセラーの前著『仕事の5力』をさらにアップデートして漫画化した本著。

全てのビジネスパーソンの土台となる、

聴く力」「考える力」「話す力」「書く力」「進める力」の5力をマスターするための

魔法のしかけ」を20つ紹介していく本です。

1~2時間で手軽に、しっかりと学べるのが一番のポイント。

本記事では、本書の説明とその中から最も印象に残った「聴く力」の章をピックアップしてみようと思います。

ではいきましょう!!

本の概要

タイトル:仕事で成長する人が持っているたった5つの仕事力

著者:著・白潟 敏朗、漫画・山田 一喜

出版社:講談社

出版年月:2020年12月4日

ページ数:158

読了目安:1-2時間

経営コンサルタントとして30年間で1万2600社のサポートをし、

5万人の社員のスキルアップをした経験を持つ、ベテランコンサルタントの白潟敏朗氏。

ある会社の仕事力について伸び悩む社員を、

白潟氏が突如現れ次々にスキルアップに導く、という展開の漫画(ちょっと文章もアリ)。

この本の凄いところは、ただ単に「仕事ができるようになる理論」を説くのではなく、

「魔法のしかけ」という、理論・方法を実行してスキルを身に付けられるような実践的な手法にまで追求して説明しているところです。

例えば「書く力」の章では、書く前に要点を効率的に確認できるシートが付属していたり、

メールを送る前にチェックする際のチェックポイントまで詳しく書かれています。

ただのビジネス書的な「いい話」で終わらせずに、

この本に沿えば気軽に実行して定着まで持っていける、そんなスーパー書籍となっています。

ビジネスパーソンはもちろん、大学生の方でもサークルや部活でのマネジメント

バイトや長期インターンでのスキルアップに非常に役に立つ内容です。

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「聴く力」

「聴く力」が無い人はなかなか自分では気づけません。

かの有名なデール・カーネギーは「人の話を聴くことにより人生の80%は成功する」と言います。

それは、人間は誰しもが聴くより話すことの方が好きで、故に人の話を聴いてくれる人の方が

ずっと貴重で重要な存在だから、だそうです。

社内で「人の話を聴ける」重要な存在になりたいのであれば、「聴く力」は必須でしょう。

自分の話ばっかりして社員の悩みなんて聞いてくれない、そんな嫌な上司にならない為に。

白潟氏では、簡単な3つの「魔法のしかけ」を紹介し、

それを実行することで必ず「聴く力」は上がっていくと言います。

魔法のしかけ①『ベーシックスキル5点セット』

相手の方に体を向ける相手の目を見るうなずく相槌をするメモを取る、の5点セットです。

話しかけられて、ついついパソコンを打ちながら、ケータイを見ながら、

「ながら聴き」してませんか?

逆の立場になってみて、もし自分が上司に相談しにいった時、ながら聴きをされたら嫌でしょう。

まずは相手の方に体を向け、しっかりと目を見る

これだけで、「あ、この人は自分の話を聴いてくれている」と信頼されます。

また、アメリカの心理学の研究から、「うなずき」と「相槌」は相手の話を促す効果があると証明されています。

相手の話の内容に合わせ、明るい話題なら笑顔で軽快に、暗い話題ならゆっくりと神妙に。

これだけで相手の話を引き出せて、さらに信頼を得ることができます。

しかし、過度なうなずきと相づちは禁物。

逆に話を聴いていないような印象を与えてしまいます。

また、メモを取ることでも、相手に「話を聴いてくれている」という安心感を与えられます。

話終わっても見返せるし、見落としがないので一石二鳥ですね。

まずは『ベーシックスキル5点セット』で相手の好意を得て、話しやすい環境を作ります。

魔法のしかけ②『リフレインと沈黙』

リフレインとは、相手の言った言葉を繰り返すこと。オウム返し。

相手の話を繰り返すことによって、話の内容を確認することができます。

さらに、相手にとっても「話をわかってくれている」という風に伝わり、相槌のようなニュアンスで使用できます。

また、「沈黙」は、相手の話を逆に引き出す効果があります。

相手の思考を止めない為、相手がじっくりと考えることができ、相手のペースで話させることができます。

でも、この「沈黙」って難しいですよね。どこで黙ったらいいかわかんないし。

そこで、「リフレイン」と一緒に使うと簡単に実践できちゃうんです。

リフレインした後、黙ってしまえばいいんです。

A「実は最近。〇〇なんです」

B「そっかあ、〇〇なんだ。。」

A(沈黙)

B「実はこれの原因はこれではないかと思っていて…」

というように、相手の会話を引き出すことが可能になります。

魔法のしかけ③『ここまでキャッチしました!!』

①と②を活用して、相手の話がひと段落したら、これを使いましょう。

ここまでキャッチしました!!」ということで、

あ、しっかり最後まで自分の話は伝わったんだな、よかった!!」と

と相手は安心し、話を聴いてもらえる喜びを感じることができます。

この3つの簡単な魔法のしかけだけで、人の話を引き出し「いい聴き手」になることができます。

この「いい聴き手」は直接的にチームメンバーの信頼に繋がり、

あなたは非常に貴重で重要な存在として成長できることでしょう。

さいごに

話を聴いてくれない人って、いますよね。笑

大学生の友達かもしれないですし、会社の同僚や先輩かもしれないですが、

そういう人はもれなく、信頼があまりないでしょう。

では、話を聴ける人になることは、難しいことなのでしょうか。

この本を読んで、実はそれは簡単なのではないか、と感じました。

「魔法のしかけ」は簡単な割に本質を突きまくっていて

明日からでも本当に簡単に実践できそうなことばかり

これはワクワクですわ〜。

他の4つの「仕事力」でも、たくさんのしかけが紹介されています。

「聴く力」の紹介で興味を持った方はぜひ!!

僕と一緒に仕事力向上していきましょう!!!!!

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