「『面白い』ってなんやねん!!!!!!!!!!」
誰しもがこう一度は考えたことがあるではないでしょうか。
自分が良いと思った意見を「面白くない」と否定された時、
ギャグが滑って「面白くない」と言われた時、
プレゼンや企画書が「面白くない」と突き返された時。
「面白い」って一体何?どうすれば良いの???と困っちゃいますよね。
そんな、いつでもどこでも聞こえてくる言葉、「面白い」。
・「面白い」とは??
・「面白いこと」の思いつき方は??
こんな当たり前の疑問に答える本です。
主にビジネスパーソンに向けた、本質的な定義と方法が書かれた良書となっています。
クリエイティブ職の方にはもちろん、顧客と直接話す営業の方にもタメになるかと思います。
大学生の皆さんには、レポートやプレゼンでいかに「面白い」モノを作れるか。
そのためにどうすれば良いのか、どんな思考をすれば良いのか、それを身に付けることができます。
本記事では本書の要約中心に、僕が考えたことも交えながら書籍の紹介をしていきます!
ではいきましょう!!
本の概要
タイトル:面白いってなんなんすか!?問題
著者:井村 光明
出版社:ダイヤモンド社
出版年月:2020年9月15日
ページ数:278
読了目安:4-5時間
作者プロフィール:
1968年、広島県生まれ。東京大学農学部卒。
博報堂クリエイティブディレクター/CMプラナー。
「さけるグミ」や「ファンタ」のなどのCMで数々の受賞歴があり、
宣伝会議コピーライター養成講座の講師も務めています。
コミカルで独自に世界観を持つ作風で知られている有名ライターです。
「面白い」とは??
ズバリ、「似ていない」ことです。
でも、漠然としていますね。
似ていないってなんでしょうか?
じゃあ、「似ていない」とは?
「面白い」=「似ていない」って、よく考えたら当たり前ですよね。
これは著者の井村さんが、あるCMのコンテストで審査員をしたときのこと。
業種ごと(ビールや車など)の候補CMを見て、良いと思ったものに投票していくのですが、
やはり明らかに「これは面白い!」「存在感が違う!」と思うCMが順当に残りました。
普通だなあ、と思っているところに目立つ、面白いCMが時折ある。
やはり同じ業種、例えば車のCMだと、
CMのレイアウト、車の見える角度、背景など、似ている点がいくつもあるそうです。
その中で印象に残るものはやはり、「他のCMと似ていないこと」、
そう気づいたそうです。
「いや、面白いものが似ていないものってことくらいはわかるよ…」
「要は差別化しろってことでしょう??」
はい、そうです。
でも、今は正論を学んだだけ。
これだけでは、「面白い」とは何か分かった気になっているだけだといいます。
ここでよくある間違い、それは
「似ていない」=「人と違うことをする」という大きな間違いです。
ただ安直に「人と違う視点で書いてみよう!」「ぶっ飛んだことを言ってみよう!」
と考えるだけでは、スベります。
著者曰く、人と違うことをしようとすると、無理にひねる人が多いんだそうです。
そうすると、無理をしている印象が出て、寒くなる。
結果、「違うもの」ではなく「変なもの」になってしまいます。
では、「違うもの」ではなく、「似てないもの」にするためには、どうしたら良いんでしょうか?
それは、「似ていることを省くこと」です。
「似ていない」ってどう思いつけば良いの??
前述の通り、「似ていることを省く」ことで似ていないものが見つかります。
無理なく、「これはみんなも考えそうだ」と思っていることを外していけば良いんです。
でも、具体的にどうやってやるの?となりますよね。
「似ていること」を省くには、やはり「下積み」が必要でしょう。
コピーライターなら、まず500個コピーを考えて、その中から似ているものをすべて省いていく。
大学のレポートなら、テーマを20個考えて誰かが考えそうなことは省いていく。
こうすることで、手っ取り早く無理せず、「面白い」ことを見つけられます。
本書ではこの「下積み」はすでにあるものとして書かれていますが、
僕個人的には一番大事な前提だと思いました。
「面白い」という理論はさっき知った。
でも、まず手を動かして、頭を使ってやってみてから、いざ「面白い」を見つけられる。
原理原則、正論をするだけでは「面白い」ことは見つかりません。
まずは手を動かすことあるのみ!!問題はそこから!!!
「似ている」を省く具体的な方法
人に聞くこと。簡単ですが、これに尽きます。
自分だけでは思考がワンパターンになりがちですよね。これは自明です。
しかし人に聞くことによって、より広い範囲で「似ている」ものを排除できる。
ただ聞くだけなんだから、それを利用しない手はありません。
自分の思考がいくら柔軟だと思っていても、人には自分にない思考が必ずあります。
バンバン利用していきましょう。
さいごに
俺って「面白くない」んだよなあ…
と漠然と思ったことのある人がほとんどでしょう。
でも、解決策はわからない。どうすれば良いんだ…。
この本を読めば、その負の思考のループから一歩抜け出し、
「似ていない」モノを思いつけるように必ずなります。
ブログを書く際にも、タイトル、内容、最初の1行などなど
「面白い」ことを書かなきゃいけないことはたくさんあると思います。
そこで少しでも「人と似ていないこと」を書けるように、
ぜひこの本を一度読んでみてください。
では!ありがとうございました!!
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